待ってろシュヴァルツヴァルト
時効警察のオープニングに影響されたのかされていないのか、昔から鳩時計が欲しい。
しかも結構ゴツいやつだ。
調べてみれば、鳩時計はもはや
からくりの域で、ドイツのシュヴァルツヴァルトとかいうカッチョいい地域で普及したらしい。
となれば、当然ドイツの鳩時計が欲しい。
さて、シュヴァルツヴァルトに行ってくるか。
と言いたいところだったが、
子どもながらにそりゃ無理だと踏んでいたので
攻めて日本で買えるところはないのか。
そう考えていた。
それをカチカチ検索すれば
すぐに「鳩時計のヴァルト」というサイトがヒットした。今改めて見ると、
日本で唯一のシュヴァルツヴァルト時計協会認定の鳩時計専門店
で、あると書いてある。
俺は結構そういうのに弱い。
餅は餅屋で買いたい派なのだ。
元祖があれば元祖が欲しい。
しかしまぁ、からくりレベルが高すぎて
もはや出てくるのが鳩だけではなく、
人間や何やらが踊り狂う仕掛けが付いてるものが多々ある。
しかしな、俺の偏見の中での元祖は
鳩だけ出てきて、ポッポー、ポッポーと叫んだかと思えば、またご丁寧カタンカタンと音を鳴らし扉を閉めて戻って行くあの鳩時計だ。
理想のものはどうやら6万くらいあれば買えそうだと、当時の俺は踏んでいた。
そして東京に来てから鳩時計が欲しかったことを思い出した。
よっしゃ今なら買える?そう思った。
買う前に、決心をする前、現品を見たい。
そう思ったのでまたもや検索した。
東京ならあるだろ、と踏んでいた。
そしたらなんとあったのだ。
その名も
シュヴァルツヴァルトカフェ
な、名前からそのまんまじゃないか!
そして、なんとこの店では壁一面に鳩時計がかけてあるらしく、気に入ったらどれでも買えるらしい。
おいおい、なんて理想的店だよ…。
場所は神保町。
必ず行く必ず行く、強いて願望を言うなら
彼女と行く!!
そう思った。
しかし、そんな勿体ぶるものではない。
しばらくしてそのお店に行こうとするとそのお店はもう閉店していた。
なんだよ!なんだってんだよ!!
もうこれはドイツに行くしかないのか!
待ってろ!
シュヴァルツヴァルト!!!