賞味期限が切れる夜の0時
賞味期限が切れる夜の0時に
ミルクには何が起こるんだろう 致命的ななにごとかが
という歌詞がポルノグラフィティの
ウォーカーという歌の中にある。
俺は抽象的な歌詞から意味を拾いあげることが苦手だ、抽象的な物語をきちんと理解するのも多分苦手。
要するに想像力に乏しいとも言える。
中学生や高校生のとき、そして大人になってからでも何度となく、
〇〇解釈 とか 〇〇解説だとかを検索をした。
自分で考えるのを放棄したのだ。
あんまりいいことじゃないよなぁ
物語や曲は数をこなすべきことではないと思う。たくさんみていればそれが好きだと認定してもらえるけど、そこにどの程度の好きが詰まっているかなんて、本当のところはそいつ自身しかわからない。
さっきもふと脳内にこの歌詞を思い出して、
歌詞を読んだ後、聴いていた当時のようななんとも言えない気持ちになって、少しだけうるっときた。
でもなにを歌ってるのかやっぱり読み取りきれなかった。
でも検索しようとした手は止めた。
この歌はこの歌で俺にとってはそれでいいと思った。
理解しようと脳みそを使って歌詞も見たりもしない。
だから結局なにを歌っているのかわからない。
でもわからなくても必ずこの先のどこかで、この歌詞とメロディがまた頭に浮かぶ。
そして少しだけ共感する歌詞を見つける。
この歌はそれでいいと思う。
自分の賞味期限はまだ先だろうか、
もう消費まで過ぎてたらちょっと悲しいな。
ほんのちょっと。