シロガネヤマの決闘とそれが僕に与えたもの
過去に遡る。
その家では、兄に連れられて友達と野球をさせられる弟くんの姿がよくみられた。
残念なことに弟くんは野球があまり得意でもなく、好きでもなかった…
しかし兄の言うことには中々逆らえないし、することもない。
だが、そんな少年に転機が訪れる。
ポケモン。
そうこれだ。
余談だが、この弟は僕のことだ。
小学校低学年の夏休み、
そして僕は朝から寝るまで
ひたすらにポケモンを集めをした。
外には暑いから行きたくなかった。
うちの家は、
出されたものは残さず食べる精神及び、
おおよそ母のご飯がまずいということはなかったので、3食きっちり食べ、
そしてひたすら横になりポケモンゲットしていた。最初に選んだポケモンはワニノコだった気もするし、ヒノアラシだった気もする。
そんなわけで僕はワニノコを連れてひたすらに進んだ。
リーグも勝ち進み、殿堂入りしたあと、
当然、シロガネやまのレッドまで行き着いた。
あいつは強かった。
レベル81のピカチュウは、アニメを見ていた俺にとって目玉が飛びそうになった。
ピカチュウ81レベル。
これを聞くだけでレッドの肩に乗り苦楽を共にしてきた相棒の彼の姿が思い浮かんだ。
それはあのサトシを思わせる風貌でもあった。
幾度となく、負けてしまった。
その度にゲームを消し、
レッド前でセーブした状態に戻った。
かいふくのくすり、げんきのかけら買い集めた。
瀕死になっては回復させるという苦行をポケモン達にさせた。
レベル上げはいらねぇ!僕はこれでいく!そう思った。
レッドの手持ちはもちろんピカチュウだけじゃなかった、カビゴン、リザードン、フシギバナ、カメックス。エーフィはいたようないなかったような。しかし、イーブイをエーフィに参加させたのかと思うとそこにもきっとドラマあったのだろう。
あの時の自分の手持ちは覚えていない。
しかし満身創痍で勝った時、
それまでの人生で一番喜んだことは嘘偽りないだろう。
ガッツポーズと共に夏休みを終える。
しかし、驚くべきことにその出来事は現在世界にも影響を与えていた。
僕なんと、太っていたのだ。
それまでは明らかに痩せていた。
しかし、この夏休みが僕を一回り大きくさせた。
だから、悲しくも、辛くもなかった、
僕は勝った、レッドに勝った。
きっとそれだけでよかったのだ。
しかし、それから10数年が経ち
そのときを思い起こす出来事が発生した。
先日、腰痛で行った病院の先生から、
「そのタプタプのお腹どうにかしないとねぇ〜」と言われてしまった?
そして更に、
「(自分の状態を)甘く見ない方がいいよ」
と釘を刺されてしまった。
10代の頃、単純性股関節炎、ヘルニアになったが
自発的に痩せようとは思わなかった俺だが、
もう10代は過ぎた…
これは真剣に考えなければガチでヤバいやつ!!
ということで、
俺!人生24年間にして初バリバリに痩せることを決意しました。
しかし、筋トレは嫌い!さぁどうする!!
現在73キロかと思ったら79キロくらいあった!
さぁどうする!
なんと身長は164しかない!
さぁどうする!
誰も待っていない続報を待て!!!