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思いついたことをオチなく書き出すブログ

女の子に不名誉なあだ名つけたあいつが今も嫌い

高校生になった時、別の地区からきた同級生達は随分違う生物に見えた。

知らない学校の団体は得体の知れない文化を持っているように思えたのだ。

 

進学校ということもあり、中学生時代のような

いかにも嫌なやつ、素行不良な人たちはぐんと減ったのは事実ではあった。

学校生活を送ってしばらくして男子が集まって女子の顔についてブツクサ言っているのを知った。

 

その軍団は主に放課後に集まる、

そして女子の品評会を始める。

ターゲットは彼らの好みに合わなかった顔の人たち。

「○○さんはブサイク過ぎて可哀想だ。」

とケラケラ笑って話すのを聞いた時、こういう話を男だけで集まってするものなのか?っと理解できなかった、というか人に話す話なのか?共有するもの?と驚いた。

 

未だに覚えているのは、

 

クラスで明るくて陽気くだらないギャグばかり言っているがムードメーカー的な役割を果たしているやつ

 

どこの学校にもいたと思う。

そんなあいつが、

ある女の子のことをブサイクだからとかなんとかいう理由で、その子にテポドンというあだ名をつけたことだ。当時北朝鮮のミサイルとして騒がれていたあれ名前だ。

それはどうやら他の男子にも受けが良かったらしく、その女の子は影でテポドンと言われて罵られていた。他にも板東英二に似ているからゆで卵だとかいくつかのあだ名が女の子達につけられた。(これを少しでも笑えるか?)

それを本人がその場にいても御構い無しに話す、そう呼ばれているなんて知らないことを彼らは知っている。だから、テポドンと言ってクスクス笑うのだ。

 

高校も3年生になった頃、

いつのまにかテポドンと名付けた彼とその女の子はそれなりの友達になっていた。

 

その女の子に暴言を吐こうものなら、

最低だと糾弾してくるだろう

 

その男の子はそれ意外において記憶に残るほど嫌なことをしてわけでもない、むしろ仲良くするクラスメイトの一員として俺を扱っていた。

高校生らしいじゃれ合いも何度もした。

それでも俺はその男の子ことを好きにはなれなかった。

 

今でも彼のことを何かで思い出す時、この話が1番先に思い出される。

 

彼自身は時間が経ってもうそんなことは忘れているだろうし、他人のことなのに執着している自分もどうかと思う。

そして言われていた女の子は未だに

このことは知らないだろう。それどころか

それを昔話として聞いてもう笑い話なのかも知れない(ないと思うけど)

あの時周りにいたみんなも、

そうだったけ?とかそういえばそうだったね。くらいの反応だろう。

でもやっぱり嫌いだし、それは受け入れたくない異文化だった。

 

仲良いやつには手のひらを返すように親切な奴は正直嫌いだ。