この短い人生の中で。
こうも人生が短いと、その目的の為にショートカットしなくては行けないと思ってくる。あらゆる欲求を最短で時間をかけずに叶えてあげるのだ。
自分のために。でもそのうちに欲求は増えすぎて矛盾し始めて、それが難解を極める。
睡眠欲、食欲、性欲。本能的な願望は1日のあらゆるところで顔を出す。でも、脳みそで考えているところだと、自分はそれを満たしてあげたいとは思っていない。
これまで完成させてきていない情けなさを忘れて口を開くのなら、俺は物語を書き終えたい。それは多様性を認めて自分を1番に助けてくれるような話。そして自分を助けるために書いたその物語を誰かに読んでもらって他の誰かを救ってほしい。そのことを忘れていたのだ。
最近の俺は物を消費する病気だった。好きなだけ映画を見た、好きなだけ食べた。好きなだけ寝ていた。そこに小さな目的はあっても大きなものを存在しなかった。
行動の1つ1つがある目的向かっているということがなくて、ただ流れていた。
俺はそれから脱却しようと思う。まだ死が見えない時間を生きているが、その時はこれからきっとくる。その時のことを思えば、これまでと同じように生きているのは問題だ。何かを後悔してずっと何かを妬むような、俺は俺だと無理に言い聞かせて何かから目を背けるような、そういう事をしたくないのだ。
これまで曖昧に決めてきたものをどちらかに振り切って考えるようなことが大事なのかも。上手くやるにはどうしたらいいのだ。参考なる人は今の所周りで思い浮かぶことはない。
同窓会や、まぁまぁ仲良かったくらいの友達の結婚式に行くことはこれから先二度とないと思う。基本的に断るだろう。
こないだ久々に高校時代のある友達が連絡してきた。要件を言わなかったり、内容を言わずにその日が空いてるのか日程を先に聞いてきたからその段階で内心イライラしていたけど、さらにその先にたどり着いたのは「面白いビジネス」の話だった。最悪だそんなのは良くある話に俺は異様にストレスとイライラを感じた。きっとこれはこういう人生への焦りのせいだ。自分の時間をドブに捨てるようなことをさせられたからだ。知らないものに闇雲に顔を突っ込むのはもう経験した。ロクでもないものばかりだよ。
自分の中でやりたいんだよ。と小さくても言ってる声に耳を傾けてあげたい。そんな感じだ。