いつも物語を考えていて
始まりは小学生の時の国語の授業。リレー小説を班で作りましょうとなった時からだ。
そのとき、物語を作るのって少し楽しいかもと思った。授業が終わった後も家で1人、物語を考えた。
あのときジャングル大帝に影響されていたからか、それは動物が冒険する話だった。
目的は忘れたけど、みんなで氷が浮かぶような冷たい海に流される。主人公達はイカダでそこを進むのだ。でも結局書いているうちに恥ずかしくなってやめた。物語が思い浮かばなかったからかもしれない。
それからずっーーっと時間が流れて、大学生になったときまた物語を考えたいなと思った。確か友達が関係していた。ゲームを作ろうとか言われたのがきっかけだった気がする。
どこに発表するわけでもなく、誰も読まないブログに話の設定だけが放り込まれた。
短めの話もあったけど、何かから影響を受けまくった安直な話だったと思う。
結局ゲーム作りの話はいつのまにか立ち消えて、大学卒業するくらいにまた、何か物語を作りたいと思った。自分の進路を考えたときに好きなことに立ち返るとここに来た。実際何の役に立ったとも言えないけれど。
仕事は置いておいて、何か物語を完成させたいと思った俺はうんうんと頭を悩ませて。大方の設定やキャラクター、世界観を考えた。
冒頭の展開も考えた。でも中身が何も思いつかないで展開してくれなかった、正確には思いついても面白いも思えなかったし。好きでもなかった、ただ思いついただけの展開だった。
それから結局物語は完成しないで卒業した。
でも卒業してからもずっとその物語を胸に持っていた。時々広げてはみるものの、ある箇所から一向に進まない。そしてまた閉じる。それが続いてあっという間に3年が経ったけど、結局今は冷凍保存されている。
だけど代わりに別の物語を作ろうとしてきた、新しく思いついて空っぽにして。それを繰り返した時、創作で大切なまずは完成させる。ということが自分にはできないんだろうと思った。
致命的だ、物語を考えるのも実はそんなに好きなことじゃないのかもしれない。
そんな中でも懲りずに話を考えてきた。
開き直っていつか完成すれば良いと思った。
殆ど場合躓くのは物語の終わりだった。自分を重ねてしまっている主人公が何を選んで終わるかということがどうしても決めることができなかった。何故か。それは俺自身の考えが人生ついての考えがまとめきれていないから。
だから俺は何か大きな決断をして終わらせなくては死ぬまで完成することができないのかと思っていた。
それでも悩み抜いた先に答えはあった。
ひたすら進まない文字とにらめっこを繰り返しえして、初めて最後が思いついた。
いやぁそれで完成するかなんて全然わからないけどね、それでもすごく嬉しいのだよ。思いつけたから。完成したらきっとこれは自分のお守り。