まだ死なぬのだ
綺麗な文章を書いてみたい、
吐き出すように書いてしか来なかったので
気づけば誰かに向けた文が書けないのだ。
歌詞をかける人はすごい、抽象的に文字を起こすのは具体的な説明より余程難しいことだ。
詩的に書けないどころか感じれなくなって来ている。
昔は雨の音を自分の感情に重ねてみたりも出来たのだ、黄昏ている、映画の主人公にでもなったようなつもりなのだ。
好きなドラマや映画のサントラを聴きながら歩くことも楽しめたのに。
まるでその世界に入り込めたみたいに。
雲の流れを見るのが好きだったのにそれすらもしていない。
どうしてしまったのか、
現実に生きようとすればするほど世界と自分が隔離されたように感じる。
時間の流れも少しずつおかしくなってきている。体が重い。痛い。
こうなっても自分をどうにか出来るのは自分しかいない。俺は明日も生きる、まだ死なぬのだ。