イヤフォンを忘れたら
ガタンゴトンという音がよく聞こえる。
次の駅を案内する声、談笑する人たち。
電車の風を切る音。
改札の音。雨を踏む音、靴のグリップが鳴る音。ドアの開く音。
いろんな音がよく聞こえる。
いつもないがしろにしている音も確かにここで、いつも鳴っているのだ。
意図的に作られた音と、偶発的に発せられる音。なにが違うんだろう。
思い?。いや音は、音で聴くべきなのかもしれない。なんでも、過程ではなく出来上がったものだけ見ればシンプルだ。そこに趣はなくても。
同じ世界で、ちゃんと生きている人たちの声がよく聞こえるな。
「俺は凡人とは違うんだ」という言葉、
一般的な使われ方(現実じゃ聞かないけど)とは逆に使ってみる。なんだか憂い(愁い)を帯びたね君、お気に入りの言葉辞典に登録しておこう。