雨の日にしたら楽しいこと。
傘を忘れてずぶ濡れになって帰っても、悲劇の主人公を演じて楽しめたのはとうの昔。
だけど、洗濯物が干せないだとか、駅に向かうまでに濡れてしまうだとか現実的なことばかりでは雨の日を好きになれない。
雨を楽しむにはどうしたらいいんだろう。
雨ならではを楽しんでみるとか。
雨で喜ぶべきことは、この世界に晴れや曇りの日ためではない歌が存在すること。
雨が降った日のラジオは必ずどこかで
singing in the rainが流れていて、
雨の日を肯定してくれる。
雨に少しくらい濡れてもいいかもという気になる。
もしその日外に出られるのならイヤフォンつけて、心の中で傘を振り回しながら歩こう。
そしてこっそり、水たまりを踏んだり。
ついでに塀でも眺めるとカタツムリが湿ったコンクリートを食べている。
排水溝付近にはカニがいる。
黄色い長靴、キャラクターの合羽。
色とりどりの傘も意識してみればもっと楽しめるかもしれない。
それでも
もし家から出たくないなら、
音楽も聞かないで朝や昼間から明るくもなく、暗すぎない部屋でカーテンは開けつつボーッとする。
たまに雨が強くなったりする音を楽しめると思う。視覚的に暇なら、窓に付いた水滴を眺めて、融合や分解を繰り返すのを無感情で眺めるのだ。
そして夕方スーパーにでも夜ご飯を買いに行く、雨も上がって虹が見える。
虹の始まりを探すとそこには宝があるって子どもの時よく聞いた。
辿ってみたら何かあるかな?