遅く起きた朝のお風呂場
ここにあるすべてのものが自分のために動いて役割を全うしている。
シャワーを浴びながらそんなことを思った。
シャワーから出る水
シャンプー
リンス
ボディソープ
アヒルのおもちゃ
僕は今一人暮らしだから
これら全ては自分のためにあるらしい。
別の誰かのものになっていた可能性もあったのになんの因果か自分の元に来ている。
そしてそれらは
多くの人たちが関わってできたものだ。
誰かが何かから着想を経て
こういうの作りたいですと企画し
各所に頭を下げる人が居て
やっと通った企画を進めて
煮詰めて製造に。
そしてそれをPRする人がいて
売る人がいる。
運ぶ人がいる。
お金を計算する人たちがいて………
そんな自分は今働いてない。
自分は次に誰に何を届ける仕事をするのだろう。
誰のどんな生活で自分の労働を1部とするのだろう。